建具展示会を終えて

カタチになるまでは何度も試作やアドバイスいただきながら、当日展示の方法まで限られた時間の中でどこまで出来るか、そういった部分でもチャレンジでした。



和紙に透過されたあかり




ちょうど全国建具展示会から少し時間が経過したところで振り返ってみようかと思います。


サンプル製作
展示設営





柔らかな灯りでつつむ

天井の灯し



「灯し障子」は、障子単体が発光体として独立した道具です。

従来の明かり障子は、日差しを受けて和紙を透過した時の光から照らされた空間はとても柔らかく包まれた優しい雰囲気をつくってくれます。

また夜になると今度は部屋の中から明かりが付き、内側から外側へ障子を透過して明りが漏れたその様、住居そのものがまるで灯された行灯や提灯のようにぼんやりと外界の中で浮かび上がります。



それら障子の特徴ともいえる美点を元に、現代の生活の中で活かせる障子の提案をすること。

が今回の全国建具展示会に出展した目的の一つです。






面で異なる特徴

灯し障子の空間


灯し障子は4面、各々異なる特徴と利点があります。

太鼓貼障子をベースとして、市松に片面を切り取るデザイン。

壁面は空間を演出する発光障子、天井は無双戸の応用で光を調整できる照明障子、地袋面は空間察知や誘導、または寝室のようにリラックスする場所に設置する間接障子、あと一つの障子は従来の障子の特徴と市松模様のデザインの凹凸が表情の変化で空間を演出します。




展示方法は、空間の中で体験してもらうこと。

それは建具は空間をつくる道具なのだから、感じてもらう状況にすることでより灯し障子が伝わると考えているからです。







今後に繋げるために


今回の出展は障子の新しい提案はしました。

これで完了、完成。とはせず、今回の「灯し障子」は提案に重きをおき試験的なところもあります。

試作品から製品に向けて、また立方体の空間としての活用。

考えられる視点と人からの助言を頼りに灯された空間を多くの方々に伝えていきたいと思います。