座談会

座談会の様子
8月3日に埼玉県飯能市で建具や家具を製作している会社の人たちで有志の会として、座談会、を開催しました。
主催の一員として関わった講演の内容をここで簡単ですがお伝えしてきます。

講演をしていただいた建築史家の最勝寺先生、民家再生やまちづくり、執筆者として活躍している方です。
ボクの恩師でもあります。




折りたたむ日本の文化


今回お話いただいた内容は、建具や家具の視点から日本の文化や空間とはどのようなものなのか、ということから広げて今製作やデザインに関わっている人へのメッセージでもありました。

和の文化は、折りたたむ文化である。
例えば、着物、扇子、提灯、布団など
共通点は広げると実用品として使い、役目を終えればまた縮ませてたたむ。
また、それらを収納する箪笥もたたむ、分解したまた組み上げが可能です。
コンパクトでポータブルな道具や衣類が和の文化には多いことがわかります。




和の空間

今度は和の空間に置き換えてみると、普段は一部屋に分かれてます。部屋に特別な部屋名はありませんし、その間を仕切っているのが建具でした。
例えば、時節の行事や冠婚葬祭のときは間仕切られた建具を外し広間をつくります。また外さなくとも引き戸を開けて二間の続き間としてもいい使えます。
その部屋にちゃぶ台を出せば食卓、布団を敷けば寝室、そして用が終えればたたんで収納する。

和の空間システムは、このようにその時の場面や人の意思、用途で部屋を変容させたフレキシブルな空間アイデアでした。
そこには建具という道具が関わっていて、可動性と仕切り壁の役割、脱着可能でしまい込めるポータブルさ、これも広義的に「折りたたむ文化」であると。






人に寄り添う道具


最勝寺先生にお話いただいた内容から感じられるのは、和の道具や空間は人とってのデザインだということです。
住まい手がどのように生活をしていくかは様々です。
現代のように住む状況(まるでホテルかのような)を全て用意はされていません。これからどのように生活を送っても良いように設えてあるだけで、生活空間を広げ育てていくのは住まい手の自由。
そこをサポート、使い心地や住み心地をつくっているのが建具や家具でもあります。




学生時代に戻った気持ちで、改めてそのようなことを感じましたし、これからも自分が考え作るモノには反映していこうと思えた良いひと時でした。

moct

design room ーつくるを楽しもうー